レンタルサーバー徹底解説
こんにちは、Webデザイナーの湯浅です!
ホームページを作って、ユーザーに見てもらうためには、レンタルサーバーというものが必要です。
実際に「レンタルサーバーって何?」「何で必要なの?」「どんな事ができるの?」と、疑問に思ったことないでしょうか?
今回の記事では、レンタルサーバーの種類や仕組みなどについてわかりやすく解説していきます。
この記事はこんな方におすすめです!
◎ サーバーの仕組みについて知りたい
◎ レンタルサーバーを借りようか迷っている
◎ レンタルサーバーで何ができるのか知りたい
レンタルサーバーには、いくつか種類があります。
ホームページやブログを公開するときに、何を選んだらいいか、どのタイプがいいか迷われることがあると思います。
今回は、はじめてレンタルサーバーの契約を検討している方に向けて、レンタルサーバーの種類や仕組みについてご紹介させていただきます。
レンタルサーバーとは
ホームページやブログの情報を配信できるサーバーを借りることができるサービスです。
自社またはお店でサーバー運営する場合、次のような知識が必要になります。
- 初期設定
- 保守管理
- セキュリティ対策
- 専門知識
コンピュータを用意して、初期設定や保守管理、セキュリティ対策などが必要となり専門知識が必須になってきます。
しかし、レンタルサーバーを借りた場合は、このような面倒な作業をサーバーの運営会社がやってくれます。
サーバーの仕組み
サーバーは簡単に言うと、ホームページやメールなどの情報を保管・配信するためのものです。
ChromeやSafariなどのブラウザからサーバーにN-DESIGNのホームページの情報が欲しいと要求すると、サーバーは、N-DESIGNのホームページの情報をデータとして送信してきます。その情報をブラウザで、ホームページが見れるようにして閲覧出来るようになります。
パソコンやスマートフォンでインターネットを使ってホームページやブログを閲覧するときは、あまり意識したことがないと思いますが、必ずこの方法で見ています。例えばGoogle検索をするときには、Googleのデーターが保存されているサーバーにこの情報くださいとパソコンやスマートフォンから要求して、その情報が戻ってきて閲覧しているということですね。
レンタルサーバーで何ができる?
サーバーの仕組みはなんとなくわかったけど、レンタルサーバーって何かできるの?
と気になる方もいると思います。
それでは、レンタルサーバーを借りたときに何が出来るのか簡単にご紹介させていただきます。
- ホームページ・ブログ運用
- メールアドレスの運用
- その他
ホームページ・ブログ運営
ブログ運営や会社のホームページやショッピングサイトの構築・運用する際にレンタルサーバーが利用されます。
会社のメールアドレスを利用する際に、独自ドメインを取得してレンタルサーバーを借りて運用するのが一般的な使い方です。
個人宅や自社でサーバーを構築して運用するとサーバー管理や電気代などのメンテナンス費用が、レンタルサーバーであれば、サーバー運営会社が全てやってくれるので安心して運用していけます!
また、レンタルサーバー内で動くアプリケーションをインストールすることで、WordPressが使えたり、ネットショップを開設したり、Dropboxのようなオンラインストレージを作成することもできます。
メールアドレスの運用
会社でよく使われる、独自ドメインを使ったメールアドレスにも使用します。
Gmailなどのフリーメールは、無料で簡単に作れるメリットがあります。その反面、悪用の可能性があるため、ホームページと一緒に、独自ドメインのメールアドレスを利用するところが多いです。
ただ、メール容量を多く使われる会社様などはホームページとメールのサーバーを分けて契約するところもあります。
個人でご利用されるブロガーの方や、個人事業主の方でお問合せ用のメールアドレスを作成する方もいます。
その他
サーバー上でしか動作しないアプリの開発、企業や事業者がサービスを提供する際の基盤としてレンタルサーバーを利用しています。昔は自社でサーバーを用意し、専任のSEを雇用して運用するのが主流でしたが、大規模サービスの運用する大手企業なども最近ではレンタルサーバーを利用傾向にあります。
レンタルサーバーとドメインとの関係
ホームページを制作しようとしたときに、ドメインという言葉をよく耳にします。
このドメインというのは、インターネット上の住所(アドレス)のようなものをいいます。
ドメインはURLとかアドレスという言われ方のほうがなじみがあるとおもいます。
サーバーを土地だとすると、ドメインが住所という関係になります。
サーバー(土地)があってもアドレス(住所)がないと、サイト(家)までたどり着くことができません。
そのため、レンタルサーバーとドメインは、セットで利用されます。
サーバーとドメインが必要になりますが、別々の契約でも問題有りません。例えばドメインは「お名前.com」で契約、サーバーは「Xserver」という形でもご利用していただくことが可能です。はじめてレンタルサーバーをお申し込みされる方は、同じ会社でドメインとサーバーをお借りするのをおすすめしております。
レンタルサーバーの利用料金
レンタルサーバーの利用料金は、どの種類のサーバーをレンタルして運用するかによって異なってきます。中小企業の会社やお店のホームページや個人で運用するブログなどでは、一般的に使用されているのが共用サーバーです。このサーバーの場合は月額1,000円くらいです。
エックスサーバーの場合、契約月のみ3,300円の初期費用が必要になります。
ただし、キャンペーンにより初期費用が無料になるキャンペーンをやっているときがあります。
ユーザーに対して1つのサーバーをレンタルする専用サーバーを使った場合だと、エントリープランでも30,000円ほどの費用が必要になります。
これから、ホームページやブログを始める方に関しましては、共用サーバーで問題ありません。
無料で使う方法ってあるのでしょうか?
無料で使えるレンタルサーバーは非常に多いのです。
しかし、WordPressが利用できるサーバーとなるとそれ程多くありません。
代表的な無料レンタルサーバーを3つ紹介させていただきます。
Xfree
Xserverが運営しているXfree(エックスフリー)提供しているプランは次の3つです。
- HTMLサーバー機能
多用途に使えるプラン。広告の表示はありません。 - PHP・MySQLサーバー機能
動的サイトの作成が可能。ただし、広告表示あり。 - WordPress機能
WordPressを使えるプラン。ブログ運用におすすめ。ただし広告表示あり。
StarServer Free
- フリー
デザイン重視の方向けプラン。スマホのみ広告表示あり。 - フリー 容量増加
フリープランの容量アップ版。スマホのみ広告表示あり。 - フリー PHP+MySQL
WordPressを使えるプラン。スマホのみ広告表示あり。
XREA
- XREA FREE
WordPressを使えるプラン。広告表示あり。
WordPressが使える無料レンタルサーバー機能比較
機能 | XFree | StarServer Free | XREA(Freeプラン) |
---|---|---|---|
容量 | 2GB | 2GB | 1GB |
マルチドメイン | 5個 | 1個 | 10個 |
MySQL | 5個 | 1個 | 1個 |
広告表示 | 下部にバナー広告 | スマートフォンのみ | 上部にバナー広告 |
WordPress機能のプランがおすすめですが、データベースの容量が少ない、広告が表示されるなどさまざまなデメリットも。WordPressの練習として運用するのは、いいと思いますが本格的に運用したい方は有料プランをおすすめします。
また、こちらのXfreeですと独自ドメインが使えるメリットもございます。
他には、WordPress.comで無料で使えるプランがあります。こちらに関しては、アメブロなどを使うイメージです。
レンタルサーバーの種類は4つ
レンタルサーバーの種類は4種類、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
大きく分けると、以下の4つのサーバーになります。
- 共用サーバー
- 専用サーバー
- VPS(仮想サーバー)
- クラウドサーバー
1. 共用サーバー
共用サーバーは、1台のサーバーを複数人で使用するサービスです。
例えると、1つのマンションに複数の居住者がいるイメージです。
個人ブロガーや個人事業主、中小企業のHP運営などで利用されるケースが非常に多いです。
コストを抑えて、管理する手間も省きたいという希望があれば、この共用サーバーがおすすめです。
- 1つのサーバーを共同で使っているのでサーバーを安く借りられる
- サーバーの管理、運用をサーバー運営会社が行う、専門的な知識がなくても手軽に利用できる
- 利用者の1人がサーバーに過度に負荷をかけた場合、自分のサーバーも影響を受ける
- 同じ場所で複数人で利用するためサーバーに関する設定の自由度が低い
- 共用サーバー以外のレンタルサーバーよりもセキュリティ強度を上げにくい
共有サーバーで利用する場合、1人のサイトが大量にアクセスが集ってしまった場合に、他のユーザーのサイトが重くなってしまうことがあります。
ただ、専門知識が必要なく、安く利用できるため、初心者には一番おすすめのサーバーになります。
2. 専用サーバー
共有サーバーは、1つのサーバーを共有していますが、専用サーバーは1つのサーバーをまるごと1個使うタイプのサービスになります。
おもに大量のアクセスが集まる従業員の多い法人利用の場合や、大規模のホームページを運用する場合にこちらのサービスが選ぶケースが多いです。
- サーバー占有となるため、設定の自由度が高い。
- 共用サーバーやVPS(仮想サーバー)比べて他のユーザーの影響を受けず安定した運用ができる。
- レンタルサーバーであるため、機器設置や電気代などはかからない。
- 1ユーザー専用のため、独自の対策が取れる等セキュリティを担保しやすい。
- レンタルサーバーの利用料が高い
- サーバーの基本設定をユーザー自身で行うケースが多く専門知識が必要
- 運用も基本的にユーザー自身で行うため、運用が大変。
サーバーリソースをすべて使えるので、安定的な運用ができます。しかし、費用が高く専門知識が必要になります。
リソースとは、メモリ容量やHDDやSSDなどのハードウェア容量、CPUの処理速度のことを指します。
3. VPS(仮想専用サーバー Virtual Private Server)
1台のサーバーを複数のユーザーで共有するのは、共用サーバーと同じです。
VPSはサーバーを仮想化することで、各ユーザーが専用の領域が持てるのサービスになっています。
位置づけとしては、共用サーバーと専用サーバーの中間になります。
利用シーンとしては、共用サーバーでは動かない特殊なソフトウェアを利用したり、サーバーの構成をカスタマイズしたいユーザーが利用します。
- ユーザーがある程度自由にサーバーの利用環境を設定できる。
- カスタマイズ性も高い。
- 共用サーバーに比べ、負荷がかかりにくい。
- 専用サーバーよりも安価に利用できる。
- ユーザー自身で、サーバーの基本設定を行うため、専門知識が必要
- サーバーの運用もユーザー自身で行うため手間がかかる。
共用サーバーのように1台のサーバーを複数ユーザーでレンタルする形式なので安く利用できる。また、専用サーバーと同じような使い方ができるため、知識があれば非常に優秀なサーバーです。
しかし、サーバーの基本設定や運用もユーザー自身で行うため専門的な知識が必要で、初心者には扱いが難しいサービスとなっています。
4. クラウドサーバー
クラウドサーバーは、サーバーの利用可能な領域を、仮想的に割り当てをして使用するサービスです。
実際にはサーバー運営会社が管理している物理サーバーが存在していて、インターネット経由で利用できる様にしたサーバーになっています。。
このクラウドサーバーであれば、ディスク容量やサーバーのCPU、メモリなどのサーバーリソースを自由に割り当てられます。「CPU性能は高くなくてもいいけど、ディスク容量は多く欲しい!」といった場合でも柔軟に対応できるサーバーです。
クラウドサーバーの種類
さて、クラウドサーバーで提供しているサービスには、3種類あります。
これらの種類を理解すると、クラウドサーバーの全体像を容易に把握することができます。
★SaaS(Software as a Service、サース)
インターネット経由で、ソフトウェア(アプリケーション or アプリ)を提供するサービスのことです。
これまで、パソコンにソフトウェアを都度インストールする必要がありましたが、SaaSを利用することで不要になった。正しいログインIDとパスワードでログインすれば、インターネット上のどこからでも、どの端末からでも利用することが可能になっております。
代表的なサービスとしては、Google Workspaceですが、各分野のASPがそれに該当します。代表的なASPのサービスには、経理業務やグループウェアなどがあります。なお、データを保存し共有する機能のあるDropboxなどのクラウドストレージなども、SaaSに分類される場合もあります。
★PaaS(Platform as a Service、パース)
インターネット経由で、アプリケーションの開発をするプラットフォーム(動かすための基盤)を提供するサービスです。PaaSでは、利用者がアプリケーションを導入して、運用が可能です。一般的には、あまり馴染みのないサービスかもしれません。
代表的なサービスは、「Amazon AWS」や「Microsoft Azure」の一部です。従来のくくりで言えば、レンタルサーバー業者の提供する、マネージド専用サーバーやマネージドクラウドなどのサービスも含まれています。
また、データ収集・分析関連のPaaSを活用することで、ビッグデータの分析もスムーズに行えたり、クラウドベースのアプリ開発を効率的に行いたい場合も、PaaSの利用が適しています。開発関係のPaaSを活用することで、開発時間を短縮し、開発に専念できる環境を簡単に構築することが可能となっております。
★IaaS(Infrastructure as a Service、イアース)
IaaSはソフトウェアを実行するための仮想サーバーやストレージ、ネットワークなどといった基盤を提供するサービスです。ユーザーは提供された仮想サーバーにOSやミドルウェア、アプリケーションソフトウェアなどをインストールし、さらにネットワーク設定などを行って利用します。
- アクセス状況に応じてディスク容量やスペックといったサーバーの構成を自由に変えられる
- 専用サーバーのように、負荷の高い処理にも対応可能
- 必要なサービスのみ選択でき、セキュリティ面で優位
- 設定の自由度が高いため、運用に専門知識が必要
- 従量課金制となっていて月々のコストが定額料金と違い把握しづらい
- 専門家がいない中小規模の組織では、自力で使いこなすのが困難
サーバー同士を繋いで大規模なサービスを作ったり、契約プランによらずアクセス状況によってサーバー構成を変えたりできるため、企業向けに適した活用しやすいサーバーです。
しかし、従量課金制によって高額になり、環境構築の負担が大きいことがデメリットとして挙げられます。
専門知識も必要なため、こちらも初心者には向かず、専門家がいない中小規模の組織では自力で使いこなすのが非常に難しいサーバーとなっております。
共用サーバーをおすすめ出来る3つのポイント
ホームページやブログを制作する際に、どのタイプののレンタルサーバーを選んだらいいのかが、わからない方もいらっしゃると思います。中小企業のホームページやブログに関していえば共用サーバーを選んでおけば間違いありません。
当社の法人のお客さまには、メール容量を気にされる方が多いのとサーバー会社によってドメイン取得や更新料無料のキャンペーンなどを利用したい場合は、XServerのビジネスプランがお得になるので、そういった場合はビジネスプランをおすすめしております。(ドメイン移管やサーバー移転もあるため)
それでは、3つのおすすめポイントの解説をしていきます。
コストパフォーマンス
共用サーバーの毎月のレンタル費用は月額1000円ほどが相場となっています。
専用サーバーやクラウドサーバーを借りるよりも断然コストが安いです。
会社やお店のホームページを運営するための機能も十分備わっているいます。
初心者の方でも利用しやすいのが特長です。
年々、ディスク容量の増加、「セキュリティ対策」「バックアップ機能」なども実装されてきています。
そのため、少しずつコストパフォーマンスが上がっていっています。
管理がしやすい(専門知識いらない)
共用サーバーは、ほかのサーバーと違って専門知識がなくてもホームページやブログの運営が簡単にできます。
サーバー内部の難しい設定やメンテナンスなどは、レンタルサーバー会社が管理してくれるので、ホームページ管理者やブログ管理者の皆さんは、ホームページなどのコンテンツ制作やブログの執筆に集中ができます。
また、WordPressを簡単にインストールできる機能や、SSL化の機能など提供しているサーバー会社も多いため、これから始める方でも簡単に設定が行え、安心してサービスを利用することができmoます。
申し込み後、すぐに使えるようになる
共用サーバーは、申込み完了してから早くて数分で利用可能になります。
そのあとは、ドメインの設定やネームサーバーの設定して、SSLの設定を行いサーバーにWordPressのインストールなどCMSをインストールをしていけば、ホームページやブログの運営をすぐに開始できます。専用サーバーの場合、レンタルサーバー会社から提供されるのが遅くなります。VPSやクラウドサーバーの場合は設定に時間がかかることも考えられます。
このことを比べてみると、共用サーバーは数十分で設定が終わり、思い立ったらすぐにホームページやブログ運営を始めることができます。
まとめ
今回は、レンタルサーバーとは?どういうものなのかを、初心者の方にもわかりやすく解説させていただきました。
おまとめさせていただきますと次のとおりです。
- レンタルサーバーとはサイトやブログの情報を保管し配信する場所「サーバー」を借りられるサービス
- サーバーにはドメインが必要(住所の役割)
- サーバーの種類は大きく分けて4つある
- ホームページやブログには共用サーバーがおすすめ
レンタルサーバーにはいくつか種類があります。
中小企業の会社や店舗のホームページ、個人で利用するブログの運営が目的なら、コストパフォーマンスが良い共用サーバーで決まりです!
月額1000円ほどで、サーバーに関する専門知識がなくてもお手軽にホームページやブログを開設し運営を始められます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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